cafe harinaオーナー兼デザイナーのブログ
7/28と7/29の2dayにわたり、harinaでライブが開催されました。
残念ながら、29日は出張仕事をどうしても外せず、新潟市に戻ったのが深夜だったので参戦できませんでしたが(涙)、28日土曜日については最初から最後まできっちりつきあわさせていただきました。
さて、harinaのライブについて、今回はちょっと「ウラカタの話」をしてみましょう。
音響機材について、harinaにはそれほど「大したモノ」がありません。野外などでも使えるコンパクトPA機材とマイク、それにギターアンプやシンセドラムがある程度です。だから、「あるのは場所」というのがharinaの実態なわけですが…この場所がなかなかの曲者です。
まず、すべてが木造のホールで、天井が約4メートル頭上にあるのでアコースティック楽器についてはモトモト素性の良い響きを持っています。ところがこの響きが、電気で増幅する楽器、ボーカルのマイクに対しては悪さをしてくれます。
そう、PA最大のポイントである「ハウリング」が起きやすいのです。
ハウリングとは、マイクが自分の音を拾ってしまい、それがまた増幅されて拾われて~の「連鎖反応」で起きる、耳障りな「ピー!」って音のことです。一般にアコースティック楽器をマイクで増幅する場合、ハウリングが起きやすいことが知られています。
そこで、このハウリングを抑えるために、イコライザーで出過ぎる周波数を「カット」しなければなりません。ところが、カットされる周波数は「おいしい音」でもあったりするので、いたずらにカットしてしまうと、妙にくぐもった音になったり、おかしな音場(おんば)を形成したりしてしまって不自然になります。
あまり不自然なイコライジングをしないで、なおかつハウリングを抑えるには…要するに「必要にして最小限の音量」を見つけるのが答えになります。harinaの場合、ドラムは生音で増幅しないので、「ドラム合わせ」という考え方で音量バランスをとるようにしています。
で…このドラム合わせですが…当然、ドラムといっても音量が一定なわけではありません。各ドラマー、楽曲によって生楽器の音量は大きく変わりますから、今度は各楽器プレイヤーが曲に合わせて演奏しながらバランスをとっていく「心づかい」が必要になるのです。
このへんは…アコースティック楽器(生楽器)で育ったひとには「慣れない」仕事です。楽譜の通りに強弱やイントネーションをつければ当然音量も変化しますが、さらに他の楽器との音量バランスを自分でコントロールしながらライブを進めていく…という経験は、PA込みの小さなホールでのライブをいくつもこなしていって、さらに音量「アンサンブル」という考え方を持っていないと身につかないものでしょう。
harinaでのPAは、ライブ当日のリハーサルでおおよそのラインを出しておいて、あとは本番中に様子を見ながらバランスを修正していく、というパターンです。いかんせん、機材の位置がステージサイドだったりするので、客席の邪魔にならないようにバランス取りするのが難しく、舞台アシスタントよろしく身を屈めてゲイン(ボリュームつまみ)をいじったりしていますが…将来的にはきちんとしたミキシングコンソールが欲しいところですね。
そして…それで足りない微妙な音量調整は、たとえばギタリストならフットボリューム(ペダル)で行ってもらうとか、ボーカリストならモロに「口とマイクの位置」で調整してもらう、というのが常です。よく演歌歌手がマイクを大きく離したり近づけたりしているアレですね。
幸いなことに、harinaに登場してくれるミュージシャンの大半は、そういうバランス取りに慣れていて、なおかつこちらの要求にも応えてくれる方ばかりなので、いつも助けられています。
でもやっぱり…もっとミュージシャンの負担を減らしてあげて、ウラカタのバックアップでより良いライブを聴いていただきたい!なんて思うのも正直なところなのです。
残念ながら、29日は出張仕事をどうしても外せず、新潟市に戻ったのが深夜だったので参戦できませんでしたが(涙)、28日土曜日については最初から最後まできっちりつきあわさせていただきました。
さて、harinaのライブについて、今回はちょっと「ウラカタの話」をしてみましょう。
音響機材について、harinaにはそれほど「大したモノ」がありません。野外などでも使えるコンパクトPA機材とマイク、それにギターアンプやシンセドラムがある程度です。だから、「あるのは場所」というのがharinaの実態なわけですが…この場所がなかなかの曲者です。
まず、すべてが木造のホールで、天井が約4メートル頭上にあるのでアコースティック楽器についてはモトモト素性の良い響きを持っています。ところがこの響きが、電気で増幅する楽器、ボーカルのマイクに対しては悪さをしてくれます。
そう、PA最大のポイントである「ハウリング」が起きやすいのです。
ハウリングとは、マイクが自分の音を拾ってしまい、それがまた増幅されて拾われて~の「連鎖反応」で起きる、耳障りな「ピー!」って音のことです。一般にアコースティック楽器をマイクで増幅する場合、ハウリングが起きやすいことが知られています。
そこで、このハウリングを抑えるために、イコライザーで出過ぎる周波数を「カット」しなければなりません。ところが、カットされる周波数は「おいしい音」でもあったりするので、いたずらにカットしてしまうと、妙にくぐもった音になったり、おかしな音場(おんば)を形成したりしてしまって不自然になります。
あまり不自然なイコライジングをしないで、なおかつハウリングを抑えるには…要するに「必要にして最小限の音量」を見つけるのが答えになります。harinaの場合、ドラムは生音で増幅しないので、「ドラム合わせ」という考え方で音量バランスをとるようにしています。
で…このドラム合わせですが…当然、ドラムといっても音量が一定なわけではありません。各ドラマー、楽曲によって生楽器の音量は大きく変わりますから、今度は各楽器プレイヤーが曲に合わせて演奏しながらバランスをとっていく「心づかい」が必要になるのです。
このへんは…アコースティック楽器(生楽器)で育ったひとには「慣れない」仕事です。楽譜の通りに強弱やイントネーションをつければ当然音量も変化しますが、さらに他の楽器との音量バランスを自分でコントロールしながらライブを進めていく…という経験は、PA込みの小さなホールでのライブをいくつもこなしていって、さらに音量「アンサンブル」という考え方を持っていないと身につかないものでしょう。
harinaでのPAは、ライブ当日のリハーサルでおおよそのラインを出しておいて、あとは本番中に様子を見ながらバランスを修正していく、というパターンです。いかんせん、機材の位置がステージサイドだったりするので、客席の邪魔にならないようにバランス取りするのが難しく、舞台アシスタントよろしく身を屈めてゲイン(ボリュームつまみ)をいじったりしていますが…将来的にはきちんとしたミキシングコンソールが欲しいところですね。
そして…それで足りない微妙な音量調整は、たとえばギタリストならフットボリューム(ペダル)で行ってもらうとか、ボーカリストならモロに「口とマイクの位置」で調整してもらう、というのが常です。よく演歌歌手がマイクを大きく離したり近づけたりしているアレですね。
幸いなことに、harinaに登場してくれるミュージシャンの大半は、そういうバランス取りに慣れていて、なおかつこちらの要求にも応えてくれる方ばかりなので、いつも助けられています。
でもやっぱり…もっとミュージシャンの負担を減らしてあげて、ウラカタのバックアップでより良いライブを聴いていただきたい!なんて思うのも正直なところなのです。
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